「高齢者における銭湯通所による体力・運動能力の改善」という論文の紹介と自身の体験

2023/12/24 矢野尚輝


はじめに

12月22日(金)に福知山温泉のゆず風呂に入りました。自分の研究とは関係ありませんが、その際に銭湯についての効果が気になり調べたのでそちらの論文についてまとめたものを紹介する。 タイトルは"高齢者における一般公衆浴場(銭湯)通所による体力・運動能力の改善"だ。 早坂信哉,早坂健社,亀田佐知子,樋口喜英,石田心,一般財団法人日本健康開発財団 温泉医科学研究所,東京都市大学総合研究所子ども家庭福祉研究センター,自治医科大学医学部,日本健康開発雑誌43巻,p.45-49,2022年 最後に、ゆず風呂で面白いものがあったので、それも一緒に紹介する。

銭湯に浸かっている

温泉と銭湯の違い

まず温泉と銭湯の違いについて紹介する。私は呼び方が違うだけだと思っていたが明確な違いが存在する。

もっとわかりやすく言うのであれば、温泉と銭湯は、「自然」か「人工」であるかが大きな違いとなっている[2]。

論文紹介

この論文では、高齢者に対して銭湯利用の介入研究によって特に身体機能に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした論文である。 方法として、介入前から銭湯に週2で4週間継続して銭湯に通ったのち同じ内容で介入後の体力測定を行った。 それぞれの測定値は平均と標準偏差を求め、各項目について介入前後で対応のあるt検定を用いて平均を比較した。 結果としては、まず日常活動テストは、前後比較で有意差はなかった。新体力テストについて、上体起こしは有意に上昇、開眼片足立ちは有意に上昇、握力は有意差はなくTimed up&Goは有意な傾向を持って低下していた[2]。 若者でも、このように結果が違うことがあるのかということが気になった。

入浴のメリットと入浴しないデメリット

入浴の効果について説明する。 入浴のメリットとして、血行不良の改善、肥料の解消、リラックス効果、美容効果、入眠効果の向上が挙げられる。 しかし、浸かりすぎもいいことばかりではない。長時間入浴は、肌の潤いが奪われ乾燥につながる。 入浴しないデメリットとしては、シャワーのみでは血液が十分に循環せず、体が温まらない。そのため、寝つきの悪さや睡眠の質の低下を招くことになり睡眠不足に陥るかもしれない[4]。

ゆず風呂の感想

ここからは、福知山温泉のゆず風呂に入った感想を述べる。 ゆずが入っていたのは、大浴場、露天風呂、檜風呂である。ゆずがたくさん浮いていることを想像していたが、檜風呂以外はネットにゆずが多く入り沈められていた。 そこは少し残念だったが香りは少しあった。檜風呂では大きいゆずが浮いていた。チラシがありそのゆずは、世界一大きいゆずである晩白柚(ばんぺいゆ)と呼ばれるものであり、直径20cm弱で初めて見る大きさのゆずであった。 下にある図よりは少し小さいが、片手でつかめるくらいの大きさであった。 福知山温泉は、今年は12月22,23,24の3日間ゆず風呂をやっており、毎年この時期になるとゆず風呂になるのでぜひ入ってみてほしい。

晩白柚

[4](晩白柚)


参考文献